薬剤部ではたらく
薬剤部 INTERVIEW
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川内市医師会立市民病院/薬剤師 |
前向きに進む
パワーを与えてくれる
環境と仲間
大学卒業後すぐに薩摩川内市の調剤薬局へ。薬剤師として、患者さんと直に接する職場(調剤薬局)に魅力とやりがいを感じていました。そんな時、身近な人の病気を通じて以前より関心があった緩和ケアに携わりたいと思うように。そのためには医師や看護師などとの連携は必須。しかし、門前薬局の薬剤師という立場では難しいものがありました。新たな挑戦の背中を押してくれたのは、当時ここに勤めていた方。病院薬剤部の役割や他部署との関わりを知り、挑戦してみたいという思いが湧いてきました。それこそ清水の舞台から飛び降りる覚悟で、2010年9月に当院へ転職。
想像以上の濃密な経験に、今もけっこう必死でくらいついています(笑)。入職してから、整形外科や消化器科・外科、循環器科の病棟を担当。患者さんの声を聴きながら、他職種と連携し治療に当たれる充実感は以前の職場では得難いものです。急性期病院ということもあり、薬剤師一人ひとりの責任や判断の重さも実感。でもすぐに前向きになれるほど、周囲の仲間のサポートが素晴らしくて。何度となく、「この薬剤部を選んでよかった」と思っています。
業務は決してラクではないけれど、欲しい休みは取得可能。おかげで大好きなアーティストのライブも全国各地で楽しめています。目標としている緩和ケアについても、現在担当する循環器疾患の患者さんに対する必要性が取り上げられ、注力されているところ。薬剤師としてより深く携われるよう、さらに経験と知識を増やしたいですね。
中村さんの1日
日勤の場合
夜勤の場合
患者さんと一緒に笑顔になりたい。
リフレッシュも大切!
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川内市医師会立市民病院/薬剤師 |
ワークライフバランスを
実現して
個性ある薬剤師へ
地元である鹿児島県内の病院で、同じ大学出身の先輩が活躍しているという安心感もあって入職試験に臨み、現在に至ります。ちなみにその先輩は女性。結婚・出産後も家庭と仕事を両立させて、当院薬剤部の第一線で働いています。そうした働き方ができる職場は、男性の立場であっても魅力的に思えます。
また、他の病院薬剤師になった大学時代の友人と話していて感じたのは、他職種との交流の多さ。担当する病棟に出向いてスタッフや患者さんと治療方針を決めたり、院内の委員会活動でカンファレンスを行ったり。様々なシーンに薬剤師の存在感があるんです。それだけに、確かな情報や技術がないと迷惑をかけることになりかねません。常に高いレベルで切磋琢磨できる環境は、薬剤師としても人間としても成長を促してくれるはず。さらに、望めば様々な経験も積めます。
私は担当する病棟(脳外科、脳神経内科)で、基礎疾患となる糖尿病のDCT(糖尿病ケアチーム)に所属し、チーム医療にも携わっています。印象に残っているのは、患者さん本人によるインスリン注射が難しかった事案。家族への説明・指導や内服薬での負担軽減に尽力し、患者さんやご家族の笑顔が増えていくのを実感できたのは忘れがたい経験です。おかげで、糖尿病療養指導士資格を取る、という新しい目標もできました。目標に向かう人に援助を惜しまないのも当院のポリシー。薬剤師にとって専門性や個性は大きな強み。やる気次第でスキルアップは無限です!
永濱さんの1日
日勤の場合
夜勤の場合
個人PHS携帯、問い合わせにも迅速に対応!
長期休暇はしっかりリフレッシュ!
薬剤部とはたらく
病院スタッフと薬剤部
- 顧問
- 石部 良平 Ryohei Ishibe
地域医療支援病院として、「故郷でまかなえる治療」を目指す当院。各部の垣根を越え、チーム医療で患者さんに向き合っています。そのチーム医療において、薬剤部の仕事は調剤にとどまりません。カンファレンスの参加やベッドサイドでの服薬指導、医師や看護師などへの最新情報の提供、委員会での院内啓蒙活動まで幅広く活躍中です。
患者さんはもちろん、病院もスタッフも頼りにする存在。彼らのプロフェッショナル性にさらに磨きをかけるためにも、人材育成や体制の整備に注力していきたいと考えています。
- 医師
- 中薗 俊博 Toshihiro Nakazono
大学病院からの派遣医師です。ですが、キャリアの半分は当院に在籍しており、薬剤部の優秀さも実感しています。
複数ある医師会病院の中でも、とくにここは薬剤師と接する機会が多いですね。勉強熱心で意欲的な姿勢もビシビシと伝わってきますし、だからこそ頼りになる存在。治療に向けたアプローチの相談も、薬剤のプロの視点で回答してもらえるので本当に助けられています。医師と薬剤師が心置きなく言い合える関係性があるのも、私にとって大いに魅力的です。
- 認定看護師
- 濱田 幸蔵 Kozo Hamada
看護師にとって薬剤部は情報の源です。私はがん化学療法看護認定看護師として化学療法を行う患者さんを多く見ていますが、この治療は受ける側にとって大きなストレス。そのため、ガイドラインに基づいた的確な投薬が欠かせません。個々の状態に応じて、安心して治療を続けてもらえるベストな提案を行ってくれるのが当院の薬剤部。患者さん、医師、看護師など、様々な視点に立って動いてくれるので助かっています。
これからもチーム医療を支える一員として活躍してほしいですね。
- 看護師
- 轟原 ひとみ Hitomi Todorohara
私たち看護師は病棟の患者さんと接している中で、ちょっとした体調の変化や気分の良し悪しを相談されることが多くあります。そうした症状の対策をすぐに相談できるのが薬剤部です。
当院では病棟ごとに担当薬剤師がいるため、手が空いているときは患者さんの相談に直接応じてくれることも。看護師とはまた違うヒアリングで、より深く聞き出してもらえます。
私たちも患者さんも気軽に相談できる敷居の低さは当院薬剤部の個性。コツコツと築いてきた信頼と連携の強さは、どこにも負けません!
- 管理栄養士
- 福脇 浩子 Koko Fukuwaki
当院ではNST(栄養サポートチーム)での治療支援を行っています。医師や看護師、管理栄養士、理学療法士など多職種が団結して取り組みますが、ここでも薬剤師の役割は重要です。
以前、短腸症候群の栄養療法のベース作りをしたいと相談したところ、紹介されたのがアメリカの学会でのガイドライン。それを読んで私なりの解釈をぶつけたら、一緒になって検討してくれたんです。おかげで治療の確たる軸を作ることができました。急性期病院なので毎日忙しいはずなのに、懐が深くてやさしい。自慢の薬剤部です。